春が訪れ、そこかしこで桜の花が咲き始めていますね。
この時期は、青山花茂の活け込みチームも大忙し。
活け込む桜の種類は、時期やシーンに応じてかなり多彩なので、
今回は品種別にご紹介していきたいと思います。
桜は野生種でも突然変異が多く、日本国内各地で品種改良も行われたため、
さまざまな亜種があるのです。
南北に長く山がちな日本の地勢的な要因もあり、
早春2月から5月の初旬まで日本各地でいろいろな桜が楽しめます。
■啓翁桜(ケイオウザクラ)
カンヒザクラ×カラミザクラの交配で、
久留米の吉永啓太郎翁により作られたことに名前は由来。
樹が小さいこともあり、切花としてよく出荷されます。
早春に咲く桜ですが、現在は促成栽培で正月ごろから入手可能です。
■修善寺桜(シュゼンジザクラ)
カンヒザクラ×オオシマザクラの交配で、伊豆の修善寺に大木があることに由来があります。
早春に咲く桜で、濃いピンクで下向きに咲く花が特徴です。
■雅桜(ミヤビザクラ)
カンヒザクラ×オオシマザクラの交配種(と思われる)。
濃いピンク色。花付きもよく輪も大きいので、活け込で重宝されます。
■陽光桜(ヨウコウザクラ)
カンヒザクラ×エドヒガンザクラ×オオシマザクラの交配種。
春、ソメイヨシノが咲くころに、大輪の淡いピンクの花を咲かせます。
■染井吉野(ソメイヨシノ)
エドヒガンザクラ×オオシマザクラの交配種。
江戸染井村(現在の駒込あたり)で栽培された品種で、
白に近い淡いピンクで皆様ご存知の品種です。
■紅吉野桜(ベニヨシノザクラ)
ソメイヨシノによく似た形状で、
ピンク色が濃いことが特徴です。
■八重桜・関山(ヤエザクラ・カンザン)
関東で最も多く目にする八重桜はこの関山。
紫に近いピンクの花をたくさん咲かせます。
八重桜の開花は晩春で、今年の活け込みの写真はまだありません。
先日、長い八重桜を切りにいったときの写真をお見せします。
■桜の盆栽
おまけですが、青山店では桜の盆栽も販売しています。
桜、たくさん種類ありますね。紹介しきれません。
自然に生えてる桜はタイミングを合わせてくれませんが、
青山花茂にご依頼いただければ、数メートルの大木まで、ベストな状態で桜をご用意します!
それでは皆様、桜の季節をお楽しみください。