2019年も終わりに近づいていますね。
店内に松や千両が並ぶと、年の暮れを感じます。
例年通り、新年をお迎えする花の準備でバタバタしていますが、おかげさまで、青山花茂は、115年目の節目の年を無事終えることができそうです。
今年を振り返ると、大変なこともあった反面、嬉しいことがたくさんあったなあと思えます。
「お花屋さん」という商売は、手は荒れるし、冬は寒いし、ナマモノだから予期せぬことも起こるし、バケツの水は重いし、小さな女の子が夢みるより大変な仕事だと思います。それでも、つくづく幸せな商売だなと思うのです。
というのも、綺麗なお花に囲まれて仕事ができるということがまず幸せですが、それに加えて、「お代金を頂戴しているのに、お客さまから感謝していただくことが多い」業種だと感じます。これは他のサービス業や小売業と比較しても顕著かなと。
・お客さまの切実なご要望に応えようと、必死で花材を集める
・お客さまの大切なシーンのために、心を込めて花束やアレンジメントを作る
・突発的なご注文に応えようと、急いで作ってお届けする
…などなど。
そうやって努力した結果、お買い上げいただいた方からはもちろんのこと、ギフトのお届け先からも感謝していただけることが本当に多い。私どもは、お代金を頂戴しているから当然のことをしただけなのに、です。
メールやお電話でいただいたフィードバックは、社内で回覧しています。
以下は、実際にあったお客さまからのご連絡の一部です。
「私がもらった花の中で最も立派で美しい花束だった!」
「とても素敵で社内で盛り上がりました」
「どうしても他の花屋にはなかったけど、花茂のいけばな事業部に聞けば枝があると言われて連絡して良かった」
「受け取ったアレンジメントがとても素敵だったので花茂さんで頼みました」
「花茂さんの素晴らしい花に囲まれて披露宴を挙げられて大変嬉しく思います」
皆さまの喜びの声が、スタッフたちの大きな励みとなり、時にいただくお叱りの声も、次の改善のためのタネとなります。こうしてお客さまに支えられるサイクルを続けて、115年、生花店を続けることができているんだなあ、と感慨深い年の暮れでした。
12月31日大晦日は青山店・いけばな事業部ともに15時まで、年始は1月4日の9時から営業します。
皆さま、今年も青山花茂をご利用いただき、誠にありがとうございました。
来年も引き続きスタッフ一同努力してまいりますので、より一層のご愛顧を心よりお願い申し上げます。
この記事を書いた人
株式会社青山花茂本店 代表取締役社長
北野雅史
1983年生まれ。港区立青南小学校、慶應義塾中等部、慶應義塾高等学校、慶應義塾大学経済学部経済学科卒業。幼少期より「花屋の息子」として花への愛情と知識を育む。2006年〜2014年まで戦略コンサルティングファーム A.T. カーニーに在籍。2014年、青山花茂本店に入社し、2019年より現職 (青山花茂本店 五代目)。
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