暖かな日差しが降り注ぎ、本格的な春の季節が間近に感じられる日が増えてきました。
春、といえば出会いと別れの季節。
3月から4月にかけて、卒入園、卒入学、入学式など、さまざまなお祝いのイベントがありますね。ビジネスの場でも、送別や退職祝いなど、お世話になった方へのお礼として贈り物をされる機会が増えることでしょう。
お祝いや感謝の気持ちを伝えるのに、フラワーギフトは絶好の贈り物。
今回は送別・退職の贈り物として喜ばれるフラワーギフトのご紹介とともに、押さえておきたいご贈答のマナーをご説明します。
目次
フラワーギフトはどなたにも喜ばれる、その理由
花は性別を問わず喜ばれる
花を贈って喜ぶのは女性、と思いがちですが、必ずしもそうではありません。お相手が男性だからといって、花贈りを敬遠する必要はないのです。
というのも、私の経験でこんなことがありました。
私が以前、前職でお世話になった上司へ花束を贈った時のこと。
その方は男性だったのですが、受け取るなり「初めて花をもらったかもしれない」と喜ばれ、さらに「これは奥さんがすごい喜ぶよ」と真顔でおっしゃっていました。
なるほど、ご本人だけでなくご家族も喜んでもらえるとは。花をもらい慣れていない男性にこそ、嬉しい贈り物なのだ、と感じたエピソードでした。
花は“消えもの”
若い世代の間では、花を贈るのは恥ずかしい、どのように贈ったら良いかわからない、という理由でまだフラワーギフトを贈る方は少ないようです。
でも花は、どんな方にもお喜びいただける失敗の少ないギフトです。
お世話になった方や大切に思う方に、心をこめて、美しい花を贈る。
生花だけがもつ本物の優美な姿に、受け取った方は気持ちがほぐれ思わず華やぐ。
しかし、枯れない花はありません。やがて枯れてしまい花が「消え」て、もうその花を見られなくなってしまいますが、だからこそ手に取った時の嬉しい印象は一層長く記憶に刻まれるのです。
花は“消えもの”。
消えるからこそ心に残る、本当のお心遣いの贈り物です。
みずみずしい花々が華やかに演出
ご贈答のシーンやお祝いの場を盛り上げるために、花は欠かせない存在です。彩りがよく明るい色の花々が、お渡しする瞬間、そして空間を華やかに演出します。
では、送別会や退職のお祝いとして花を贈る場合、どのような配慮が必要でしょうか。
送別会や退職祝いのご用途でご相談いただく花贈りのシーンは、以下の2つが多いです。
- オフィスや送別会の席で贈る
- ご自宅に贈る
それぞれのシチュエーションで押さえておきたいマナーやギフト選びには、ちょっとしたコツがあります。
次の章では、シーン別にフラワーギフトをスマートに贈るコツを詳しくご説明していきます。
贈り方のコツ1:オフィスや送別会の席で贈る場合
オフィスへの最終出勤日や送別会でお渡しする場合、持ち帰ることを意識したフラワーギフト選びが求められます。
おすすめのフラワーギフトは、重すぎず持ち帰りしやすい、花束やプリザーブドフラワーです。青山花茂では持ち帰り用の手提げ袋を無料でおつけしていますので、ご注文の際に手配しておくとよいでしょう。
送別会は飲食店で行うこともあれば、オフィスの場合もあるかと思います。以下にそれぞれのシーンにおける、ご注文時のポイントをまとめました。
飲食店に事前にお届け
送別会の会場にお届けする場合、会場となる飲食店などのご予約名やご予約時間をお知らせください。ご予約時間までに、飲食店のバックヤードにお花をお届けしておくことができます。送別会が始まったら、あとは適切なタイミングで席を外して花束を取りに行くだけです。飲食店のスタッフと事前に段取りをしておくとさらに安心です。
オフィスへお届け
オフィスへお届けする場合、届け先について細かい配慮をするとスマートです。サプライズで贈るので、ご本人にわからないように品物を受け取りたいというご要望もいただきます。時間をピンポイントで指定した配達は難しいため、2時間ほど幅をいただいてのお届けとなりますが、到着時にご依頼主の携帯電話にお電話するなどして、わからないようにお渡しすることは可能です。お届け場所やお届け時間など、ご注文時にご相談ください。
飲食店とオフィス、送別会シーン別のポイントをお伝えしてきましたが、お渡しするまでに多少お時間がかかる際は、どちらの場合でも冷暖房が直接当たらない・暑すぎない場所へ保管するようにしてください。
贈り方のコツ2:ご自宅に贈る場合
当日にお会いできない、または、お住まいが遠方で手渡しができない場合、ご自宅へのお届けをお勧めします。青山花茂でよくある事例としては、「社員の定年退職祝いに社長名で花を贈りたい」「お世話になった上司や先輩が退職する際に自宅に花を届けたい」などです。
ご自宅に贈る場合は、アレンジメントやボックスフラワーを選んでいただくと、贈り先の方は届いた花をそのまま飾ることができ、お手間を取らせず喜んでいただけるでしょう。花がお好きな方ならおそらく花瓶をお持ちでしょうから、花束もおすすめです。また胡蝶蘭やプリザーブドフラワーも、お手間のかからないフラワーギフトの一つです。
宅配便で贈る場合は、当日や前日のご注文ですとお届けが難しいので、お届け希望日の3日前までにご注文をします。フレッシュな花を美しいまま贈ることができるよう、お相手のご都合も確認しておくといいでしょう。
感謝のお気持ちをより伝えるにはメッセージカード
ご自宅へ宅配便で送る場合や送別会に参加できない等、色々な都合で直接お渡しできないこともありますね。そんな時には、一言メッセージを添えるとより気持ちが伝わるでしょう。
青山花茂ではメッセージカードを無料でおつけしています。オンラインショップやお電話注文の際、有無をお尋ねしていますので、お申し付けください。
「どんなメッセージがいいかわからない」という場合でも、オペレーターが最適なメッセージをご提案させていただきますので、ご安心ください。
送別・退職祝いにおすすめの花のプレゼント
送別・退職のタイミングはさまざま。それらご用途のフラワーギフトは1年を通してご注文いただきます。春夏秋冬、それぞれの季節でおすすめのフラワーギフトをご紹介します。
春におすすめの花束やアレンジメント
花言葉は“門出”のスイートピーだけでお作りした花束
春の花束<スイートピー>
※こちらの花束のお取扱い期間:1月上旬から3月中旬まで
白と淡いピンクのスイートピーだけでお作りした花束です。
透明感のある花色の重なりに、春の訪れを感じる美しさ。スイートピーの花言葉は「門出」。まさに送別や退職のお祝いにふさわしい品物です。
一輪一輪を美しく魅せることを心がけてデザインした、ボックスアレンジメント
BOXアレンジメント<フルール・ドゥ・パティシエ(ピュール)>
※こちらのアレンジメントのお取扱い期間:1月中旬から3月中旬まで
淡いピンクのラナンキュラスを中心に、ピンクのチューリップやスイートピー、繊細なリーフや小花など。春らしい穏やかな花色合わせでレイアウトした、ボックスアレンジメントです。
蓋を開けた瞬間に、驚きと喜びが溢れるフラワーギフト。大切な方への贈り物にいかがでしょうか。
初夏〜夏におすすめの花束
初夏の花・芍薬のみを使ってお作りした花束
【お好みの本数指定】芍薬の花束
※こちらの花束のお取扱い期間:4月下旬から6月上旬まで
濃いピンク、淡いピンク、白の3種の芍薬(ピオニー)だけでお作りする、ラウンドスタイルの花束です。初夏だけがシーズンの、レアな花姿が魅力的。重なる花びらとみずみずしい花色の美しさに思わず目を奪われます。
本数の指定は10本から承ります。ご希望の本数で、3種の花色を調和よくお作りします。
夏を代表する花・ヒマワリのみを使ってお作りした花束
【お好みの本数指定】ヒマワリの花束
※こちらの花束のお取扱い期間:5月中旬から9月下旬まで
初夏から晩夏にかけて大人気のヒマワリのみでお作りする色鮮やかな花束。お相手の年齢やゆかりの数など、お好みの本数をお選びいただけます。
夏の花贈りのシーンをインパクトのあるヒマワリが華やかに彩ります。お世話になった方へ、お気持ちを込めてどうぞお贈りください。
秋におすすめの花束やアレンジメント
シックでモダンな雰囲気に仕上げた秋らしいアレンジメント
秋のアレンジメント<アネーロ>
※こちらのアレンジメントのお取扱い期間:9月上旬から10月下旬まで
アンティークな色調のハイドランジアをベースに、ワインレッドのカラーや濃いピンクのリンドウを。淡いピンクのネリネが軽やかに華やかさを添えているアレンジメントです。
金属製の花器にシックな花色合わせが大人の雰囲気。男性への贈り物にもおすすめです。
秋の季節を感じる色調でまとめたロングスタイルの花束
秋の花束<セゾン>
※こちらの花束のお取扱い期間:9月上旬から10月上旬まで
両手で抱えるほどの大きさの豪華な花束は、心からの感謝のお気持ちを伝えるのにふさわしい特別な品物。秋がシーズンのリンドウやネリネに、深みのあるピンクのカラー、淡いオレンジのトルコキキョウ。さらにグリーンのスプレーマム、淡いピンクのクルクマなど。多彩な花々で季節感を演出しました。
冬におすすめの花束やアレンジメント
特別なご贈答には赤バラの花束を
やはり大輪のバラのインパクトは別格。花びらが多く、美しい深い赤色、ステム(茎)もまっすぐ長い、国内最高品質の大輪バラでお作りした、心からの感謝にふさわしい花束です。一輪ずつのバラの美しさが映えるよう意識して束ねました。
バラは季節を問わずご用意しています。
サプライズにもおすすめのボックスアレンジメント
一見普通のギフトボックスですが、蓋を開けると美しくレイアウトされたみずみずしい花がいっぱいのボックスアレンジメントです。青山花茂のフラワーデザイナーが花一輪一輪を美しく見せることを心がけ、花色にもこだわって丁寧にお作りしています。
サプライズとともに花々の美しさをご堪能いただけるフラワーギフトとして、大変ご好評のこちらの品物。花束に比べてコンパクトなのでお持ち帰りしやすいのもメリットです。
デザイナーおまかせの季節の花束やアレンジメント
青山花茂では、ご希望のスタイル・ご予算・色をお選びいただける、デザイナーおまかせの品物をご用意しています。送別・退職祝いのご用途にふさわしく、その季節の旬の花を使ってフラワーデザイナーがお作りします。
下記の画像は、以前にお作りしたおまかせ花束・アレンジメント・ボックスアレンジメントの一例です。
こちらでご紹介した品物以外にも、送別・退職祝いにおすすめのフラワーギフトをご用意しています。下記のリンクよりご覧ください。
花に気持ちを託してお贈りください
華やかさと明るさに満ちたデザインのフラワーギフトは、新たな門出を迎えられる方にふさわしい贈り物です。
限られた期間にだけ咲く花の美しさを愛でながら、季節の移ろいにゆっくりと思いを馳せる。
こんな風に心が豊かになるひと時も添えて。
お世話になった感謝の気持ちを花に託して。大切な方へ、青山花茂のフラワーギフトをどうぞお贈りください。
電話:03-3400-0871
FAX:03-3400-8711
FAX用紙ダウンロード(PDFファイル)
この記事の監修者
株式会社青山花茂本店 代表取締役社長
北野雅史
1983年生まれ。港区立青南小学校、慶應義塾中等部、慶應義塾高等学校、慶應義塾大学経済学部経済学科卒業。幼少期より「花屋の息子」として花への愛情と知識を育む。2006年〜2014年まで戦略コンサルティングファーム A.T. カーニーに在籍。2014年、青山花茂本店に入社し、2019年より現職 (青山花茂本店 五代目)。
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この記事を書いた人
青山花茂本店
東京・表参道にある宮内庁御用達の生花店です。花一輪一輪を大切にお作りしたアレンジメントや花束、名人達が丹精こめて育てた蘭鉢や花鉢など、最高品質のフラワーギフトを全国へお届けしています。1904年の創業時より培ってきた、花の知識やノウハウを綴っていきます。
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