ご出産祝いに花を贈ったり、贈られたりしたご経験はありますか? 周囲の子育て世代を見ていると、確かにブランケットやオムツなど、実用性のあるギフトが圧倒的に多いように思います。
それでも出産祝いに花を贈られる方がたくさんいらっしゃるのも事実。出産祝いにどうして花が選ばれるのか、また、出産祝いの花贈りの際に気をつけるべきことは何か、整理してみました。
出産祝いにフラワーギフトが選ばれる理由
人生に何度かしかない、出産という晴れの機会。困難やリスクを伴うものだからこそ、無事にお子さんが誕生した報を聞くと、自然とお祝いや労いの気持ちが出てきますよね。近しい友人や、会社の同僚や上司の方なら、お祝いのギフトを用意されることでしょう。
さまざまなギフトの選択肢がある中で、出産祝いにどうして花が選ばれるのでしょうか? 考えてみると、実用性のあるギフトにはない魅力が花にはありました。大きく分けて3つの理由があるように思います。
1.出産後のママの癒しに
長い妊娠期間を経て、大変なお産を終えられたママ。心身ともにクタクタで、新生児の育児も大変です。そんなママを癒してくれるものとして、フラワーギフトは一つの選択肢でしょう。
生花店で仕事をしていると、フラワーギフトを受け取るシーンにもたびたび接するわけですが、特に女性で花を贈られて嬉しい気持ちにならない人は少ない、というのは断言できます。
先日もブログで紹介しましたが、花が自律神経に良い効果を及ぼすことは科学的にも証明済み。病室に飾られる花を眺めて癒されることは間違いないでしょう。
2.無機質な病室にお祝いの雰囲気を
ご存知のように、一般的な病室には飾りも少なく、あまりハッピーな景色ではありません。出産祝いに「バルーンギフト」を贈られて、部屋の中に風船がいくつもあるシーンをご覧になったことはあるでしょうか? それとフラワーギフトの役割は似ているかもしれません。
何よりインスタ全盛のこの時代、産まれたばかりのお子さんをママやご家族が抱っこしているシーンに花やバルーンがあると、映えます。
3.花は「消えもの」だからこそ
素敵なフラワーギフトは、「消えもの」だからこそ心に残るものです。やがて枯れてしまい花が「消え」て、もうその花を見られなくなってしまいますが、だからこそ手に取った時の嬉しい印象は貴重で一層長く記憶に刻まれると私は思います。
また、出産祝いのギフトを贈る側からすると、実用性があるものだと「あまり好みではないかもしれない」「必要ないかもしれない」と気にしますよね。子育て世代からは、「知人から出産祝いをもらった。でも好みじゃないので、整理したいけどなかなかできない」という感想も耳にします。その点、1週間もすれば鑑賞期間を終える花は「消えものだからこそ失敗がない」とも言えるかもしれませんね。
知っておきたい出産祝いの花贈りのマナー
出産祝いにおすすめしたいフラワーギフトですが、花を贈る際に注意しておきたいことを5つ紹介します。
1.ご出産の報を受けたら早めに届けたい
お産の後の入院期間は通常はさほど長くありません。病室の中で花を楽しんでいただくなら、ご出産の報を受けたら、出産翌日か翌々日など、出来るだけ早めに花を届けましょう。
私どもに出産祝いのご注文をいただく際も、「本日中に届けて欲しい」「明日の午前中」などお急ぎのご注文が多い印象です。それでも入院中のお届けが間に合わない場合は、退院された後、ご自宅にお届けするのも良いでしょう。
2.鉢物のお届けはNG
出産祝いに限らず、病院へフラワーギフトを届ける時に気をつけたいことがあります。まず一つは、鉢物は基本的にタブーとされているという点です。なぜなら、根がある鉢は「(病院に)根付く」とされ、あまり望ましいものとされていないのです。
ただ、ご快復されてご自宅に戻った後に贈る場合は、鉢物を届けても問題ありません。
3.香りの強い花はNG
もう一つ、病室へ花を届ける際に注意したいのは、香りの強い花を避けるという点。病室の中では、ユリなどの花の香りはかなり充満します。私たち生花店も、飲食店へのお届けと同様、出産祝いのお届けは香りの強いものを選ばないように気をつけています。
4.贈るなら、お手入れが簡単で小ぶりなものを
ただでさえ疲労度のある出産直後で、赤ちゃんのお世話も大変なので、花を贈るならフラワーアレンジメントか、プリザーブドフラワーなど、お手入れに手間をとらせないものをおすすめします。また、サイズが大きすぎると病室に置くことや運び出すことが大変なので、コンパクトなものが良いでしょう。
病室にお届けする出産祝いのご予算は、概ね5,000円〜15,000円程度が大半です。
5.お届けができない病院もあります
病院の中でも産婦人科は生花のお届けに寛容な印象がありますが、衛生上の観点で生花のお届けを受け付けていない病院もあります。
事前に生花の持ち込みが可能かどうかお届け先の病院に確認していただくことをおすすめします。
出産祝いに選びたいフラワーギフト
出産祝いの花贈りで最も多くご注文いただくのは、フラワーアレンジメントです。同じ切り花でも、花束は花瓶に移し替える手間もあるので、病室でそのまま置いて飾っていただけるフラワーアレンジメントをお届けするケースが大半です。
出産祝いにふさわしい優しい色合いのおまかせアレンジメント
おまかせのフラワーアレンジメントなら、フラワーデザイナーが旬の花々を使って、出産祝いにふさわしいアレンジメントをお作りします。
コンパクトなボックスフラワーアレンジメント
フラワーアレンジメントの中でも、コンパクトなボックスフラワーは持ち帰りもしやすく、置き場所を選ばないのでおすすめです。
水やりが不要なプリザーブドフラワー
病院が生花のお届けを受け付けてない場合におすすめなのがプリザーブドフラワー。生花のように水やりをする必要がなく、枯れる心配もありません。出産したばかりで赤ちゃんの世話で大変な時期、お母さんにはぴったりのフラワーギフトですね。
出産祝いは花にお気持ちを託してお贈りください
お産の後の病室をパッと華やかな空間に変え、癒しの力を持つ花。出産祝いにもぜひ、フラワーギフトをお選びください。
何を贈れば良いか、贈る際のマナーなどでお困りの際は青山花茂にご相談ください。お電話、オンラインショップから、皆さまのご注文をお待ちしています。
電話:03-3400-0871
FAX:03-3400-8711
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この記事を書いた人
株式会社青山花茂本店 代表取締役社長
北野雅史
1983年生まれ。港区立青南小学校、慶應義塾中等部、慶應義塾高等学校、慶應義塾大学経済学部経済学科卒業。幼少期より「花屋の息子」として花への愛情と知識を育む。2006年〜2014年まで戦略コンサルティングファーム A.T. カーニーに在籍。2014年、青山花茂本店に入社し、2019年より現職 (青山花茂本店 五代目)。
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