花や植物は、目で楽しむ美しさだけでなく、その芳香も重要な魅力の一つです。人々は、古代から花の香りに魅せられてきました。香りを楽しむために花を摘み、花や葉が放つ香りを組み合わせて香水を作り、そして料理の彩りとしても香りは重要な役割を果たしています。何気ない暮らしの中でも、花の香りに触れ、癒されたり、心を動かされたりすることは多くありますよね。また、リラックスや滋養強壮など、花の香りの効果は科学的にもますます証明されています。
奥深い、花の香りの世界。花の芳香の働きや、香りのよい花について、日々花に触れて働いている者の視点でまとめてみました。
目次
花の香りと人の関わり
花や植物の香りが人々にとって重要なものであることは、人々が香りを楽しんできた逸話や、それらの香りが精製された香水の文化が発展してきたことからもわかります。
香り高い花として誰もが知るバラは、紀元前数千年のメソポタミア文明の頃から栽培されていたと言われ、紀元前1世紀頃にクレオパトラが部屋中にダマスク・ローズを風呂に浮かべて香りを楽しんでいた逸話もあり、古代から花の香りは広く愛されていたようです。
ただ、花や葉から抽出した液体を蒸留させ、香水の成分(精油・エッセンシャルオイル)にアルコールや水が混ざった香水が流通し始めたのは中世ヨーロッパの時代と言われており、それまでは香水というより「花の香りを嗅ぐ」という原始的な楽しみ方が主だったと思われます。
三大フローラルノート・四大フローラルノートとは
蒸留法が進化したことによりさまざまな香りの成分を組み合わせることができ、香水の文化は発展していきました。現在では、天然香料だけでなく、合成香料も合わせて香水が精製されますが、多くの香水に含まれる花の香調(ノート)として、バラ・ジャスミン・スズラン(ミュゲ)が三大フローラルノートと呼ばれています。これにライラックを加えて四大フローラルノートとされることもあります。これらは、香り成分が抽出しやすく、また多くの人に愛される花の香りなのでしょう。
また、人々が花の香りに魅せられてきた理由の一つに、香りと記憶の関係があるようにも思います。日々の暮らしの中で、ふっと香ってきた匂いに、過去の記憶や気持ちが呼び戻される感覚を覚えることがありますよね。
これはプルースト効果と呼ばれ、香りと記憶が密接に関係していることは科学的にも証明されています。五感の中で嗅覚だけは脳への伝わり方が異なり、記憶を司る「海馬」に直接的に伝達されるため、匂いと感情が結びつきやすいようです。人にとって、「香り」が特別なものであることがわかりますね。
三大芳香花・四大芳香花とは
私は秋にキンモクセイの花の香りを感じると、中学生時代の通学路の記憶が蘇り、少し切ない気持ちになります。そのキンモクセイは、関東では例年10月初旬頃にひときわ強い香りを放ちますが、三大芳香花(三大香木)の一つとされています。春のジンチョウゲの花、夏のクチナシの花、秋のキンモクセイの花、この3つで三大芳香花、さらに冬のロウバイの花を加えて、四大芳香花と呼ばれることも。誰が定めたのか出自は不明ですが、日本の多くの人がこれらの花の香りに心を動かされてきたということですね。
植物の香りの本来の役割は、協力者を誘うことと、外敵を撃退すること
そもそもなぜ植物が香りを持つのか。大きく2つの理由に分けられますが、それらはいずれも種を守り繁栄していくことを目的としています。一つは、花粉や種子を運ぶ虫・鳥・動物を誘うため、そしてもう一つは、外敵を撃退するためです。
協力者を誘う、植物の香り
甘い香りを持つ花は主に昆虫(果実なら鳥や動物)を呼び寄せて受粉を狙っています。花の匂いを出すタイミングにも工夫があり、甘い香りを放つ花の中でも、ジャスミンや月下美人は夜に開花して芳香を放ち、ユリやイランイランは夜に香りを強めることが知られています。媒介者となる昆虫が夜行性だから花も夜に活動をするわけですね、奥深いです。
一方、人間が臭いと感じる植物も、虫にとっては好みの匂いの場合もあるようで、巨大な花を咲かせるラフレシアはハエ好みの腐敗した匂い、食虫植物で知られるウツボカズラも臭い香りで虫を集めて捕食します。
外敵を撃退する、植物の香り
針葉樹の森に入ると香る、松やヒノキなどの香りは独特のものですが、これらは防虫・抗菌作用のある成分(ピネンやヒノキチオールなど)が放つ香りです。また、クスノキから出る樹液は「樟脳(ショウノウ)」と呼ばれ、同じく防虫効果が認められています。また、ラベンダー・ミントなどのハーブ系の植物や、国内に自生する植物だとヨモギやシソなどが放つ爽やかな香りも、虫が好まない香りとして知られており、ワサビやコショウなど辛味を楽しむ植物や、柑橘系の植物も、抗菌作用や防虫作用を持っています。ヒトにとっても刺激を感じる香りや味なので、これは納得ですね。
植物の香りがヒトにもたらす効能
本来は植物が自らのために備えた香りですが、人間にとってはさまざまな別の効果も持っています。詳細は薬学やアロマテラピーの専門家にお任せしますが、植物が持つ香りには、それぞれ、リラックス効果・食欲抑制効果・整腸作用・食欲増進作用・鎮痛作用・滋養強壮作用など、効き目に大小はあれど、多様な効能が科学的に証明されているようです。
香りのよい花のマッピング
ご来店されるお客さまは、お店に入って来られるとしばしば「いい匂い〜」と感嘆され、花に顔を近づけて香っている方も多くいます。
ただ、全ての花によい芳香があるというわけではなく、私たちの感覚だと、市場流通している花の中には「香りのよい花」と思われるものは全体の半数より少ないぐらい。また、香りのよい花には季節限定の花や、入荷量の少ない花も多いのが実際のところです。
香りのよい花をお求めの方に参考になるように、生花店に並ぶ花のうち、入荷量(レア度)と香りの傾向の観点で「香りのよい花」をマッピングしてみました。
花の香りは、フローラル・フルーティー・ハーバル・グリーン・スパイシーなどの香りが複雑に絡み合っているのは百も承知ですが、それらを独断で「甘い香り」(フローラル・フルーティ寄り)・「爽やかorスパイシーな香り」(グリーン・ハーバル・スパイシー寄り)の2種類に大別したものです。ぜひ店頭で、実際の香りを感じてみてください。
香りのよい花の分類表
甘い香り | 1.通年の花 | 2.季節限定の花 | 3.入荷の限られる花 |
バラ ユリ |
フリージア スイセン ウメ ロウバイ キンギョソウ シャクヤク |
カトレア ライラック ジャスミン クチナシ スイレン ハス |
|
爽やか or スパイシーな香り |
1.通年の花 | 2.季節限定の花 | 3.入荷の限られる花 |
シンビジューム |
スイートピー ヒヤシンス リューココリネ |
スズラン ラベンダー |
※キンモクセイ・ジンチョウゲ・イランイランなどの生花店で扱うことのない花や、ミント・ローズマリー・ユーカリ・ヒバなど主に葉から芳香を発する植物は除外しています。
※同じ花でも、品種によって匂いが異なるもの、匂いがほとんどない花もあります。
香りのよい花 1.通年の花
バラ(通年)
古代から愛され交配を重ねられてきたバラの香りは極めて奥深く、バラだけでもダマスクモダン・ダマスククラシック・ティー・フルーティー・ブルー・ミルラ・スパイシーと7区分されています。
ただ、切り花で多く流通している、花弁が分厚く尖ったタイプの「高芯剣弁咲き」のバラは香りが薄い品種が多いので、バラ特有の甘い香りを求めるなら、花弁の柔らかなイングリッシュローズ系のバラを選ぶとよいでしょう。
バラについては、以下の記事でも紹介しています。
参照:「バラの花束を贈る 色や本数、花言葉よりも大切なこと」
ユリ(通年)
ヤマユリやカノコユリなど、芳香性の強い原種の特性を受け継ぐ「ユリの女王」カサブランカは、オリエンタル百合の中でも特に甘く強烈な香りで有名です。
カサブランカと同系統の「オリエンタル・ハイブリッド」の品種群は類似の匂いを放つものが多く、好き嫌いのわかれるところ。
ただ、オリエンタル百合の中でもイエローやオレンジ色の品種は、爽やかな香りのものが多い傾向があり(OTハイブリッド系)、また、テッポウユリも鼻をつく程の香りの強さはありません。
ユリについては、以下の記事でも紹介しています。
参照:「ユリ(百合)の種類や特徴、歴史など。カサブランカとオリエンタルユリの違いとは?」
シンビジューム(通年)
寒さに強い蘭、シンビジューム。輸入品も含め、切り花では通年で入手可能です。
匂いのある胡蝶蘭が少ないので、蘭に香りがあることは意外と思われる方も多いかもしれませんが、シンビジューム以外にも、オンシジューム、カトレア、グラマトフィラムなど、よい香りのする蘭はたくさんあります。
シンビジュームの香りは品種によりますが、どちらかといえば甘さ控えめの爽やかなグリーン系・シトラス系の香りを放つものが多いと感じます。
シンビジュームについては、以下の記事でも紹介しています。
参照:「シンビジュームが冬に咲くのはなぜ?お手入れや置き場所などもご紹介します」
香りのよい花 2.季節限定の花
フリージア(12月〜4月)
フリージアは香りのよい春の切り花の代表格と言えるかもしれません。
香りは甘い柑橘系のようなフルーティーな品種が多く、クセの強くない瑞々しい匂い。
独特の花姿も可憐で花もちもよく、香りのファンも多いので、私たちも春のアレンジメントや花束のワンポイントとして積極的に使いやすい花材です。
スイセン(12月〜2月)
いけばなの世界では伝統花材として重宝されるニホンスイセンの香りは、ロウバイの爽やかで甘い香りにグリーンの香り(青臭さ)を少し加えたイメージです(ラッパスイセンなど品種ごとに別の香りがします)。
特筆すべきは香りの拡散性が強いことで、玄関に活けてあってもリビングに香ってくるほど。福井県や千葉県の群生地では開花期には周囲が甘い香りに包まれるそうです。
スイセンについては、以下の記事でも紹介しています。
参照:「冬に咲く花・水仙(スイセン)の魅力。花言葉が「うぬぼれ」の理由、毒を持つって本当?」
ウメ(12月〜2月)
ジャスミンに似た甘さと爽やかさを併せ持つ匂いを漂わせる梅の花。個人的には、何度でも嗅ぎたくなる嫌味のない香りです。
また、白梅と紅梅では香りが少し違います。正月の縁起物として促成栽培された切り花の梅は12月から出回りますが、露地では早い品種でも1月中旬から咲き始め、遅い品種は3月上旬頃に開花するものもあります。
各地の梅の花の名所で、ぜひその香りを堪能してみてください。
ロウバイ(12月〜1月)
ロウバイの花の香りはクセのない爽やかな甘さで、万人受けする香りだと感じます。
冬の寒い時期に、蝋(ロウ)を塗ったような質感の黄色い花を咲かせるロウバイは、春のジンチョウゲ、夏のクチナシ、秋のキンモクセイと並んで四大芳香花(四大香木)とされるほど、その香りを愛されてきた花木です。
香りがよく春の花木としては花もちもよいので、活け込みなどで重宝する花材です。
キンギョソウ(12月〜6月)
花付きがよく次々と花が咲いていくことから、切り花としては、ボリューム感の出しやすい春の花材として重宝される金魚草。園芸植物としても人気が高く、公園などの植栽としても植えられています。
香りは品種によりますが、爽やかなグリーンのテイストの中に甘い香りが少し含まれる品種が多い印象です。香りの拡散性はさほど強くないので、金魚草が香りを持つこと自体があまり知られていないかもしれません。
シャクヤク(4月〜5月)
言わずと知れた香り高き花、シャクヤク(ピオニー)。幾重にも重なる花弁の美しさだけでなく、香りを目当てにお買い求めになるお客さまも。4月後半から5月の短い期間だけしか楽しめないという希少性もその魅力かもしれません。
バラに似た甘い香りを放つ品種が多いですが、中には甘さ控えめのグリーン系の香りの品種もあります。
芍薬については、以下の記事でも紹介しています。
参照:「芍薬のつぼみを咲かせるには?芍薬の選び方とお手入れ方法、切り花の飾り方など」
スイートピー(12月〜3月)
スイートピーは、フリージアと並んで春のよい香りの花の代表と言えるでしょう。スイートピーの語源は、Sweet(甘い)Pea(豆)。
流通している切り花品種の香りを嗅ぐと、確かに甘さも感じるのですが、どちらかというと爽やかなグリーンのテイストの方が優っている印象です。むしろ甘すぎない嫌味のない香りが好まれているのではないでしょうか。
ヒヤシンス(12月〜2月)
初春から生花店の店先に並ぶヒヤシンス。幼い頃に球根から育てた記憶のある方もいらっしゃるでしょう。
ヒヤシンスは、グリーンの香りに少し甘さを乗せた爽やかな香りを発します。香りの拡散性が強く、部屋の中に置いておくと独特の香りが漂ってきます。この香りがお好きで、ヒヤシンスを毎年購入される方もいらっしゃいます。
リューココリネ(12月〜3月)
リューココリネは、白や紫色などの花色を持つ、繊細な春の花。春のアレンジメントや花束で味を出してくれる名脇役として重宝されています。
その匂いは、バニラのような甘い香りと、スパイシーな香りをミックスした独特なテイストです。品種によってバニラの強さとスパイシーの強さに強弱があります。ぜひ店頭で匂いを感じてみてください。
香りのよい花 3.入荷量が限られる花
カトレア(通年)
蘭の中では最も芳香性の強い花として知られるカトレア。ややシナモンのようなテイストのある非常に甘く強い香りを持ち、好き嫌いが別れるところです。
鉢物でも切り花でも通年で入手は可能ですが、生花店に陳列されていることは少なく、昭和の頃のカトレア全盛の時代からすると、日持ちがよく万人受けする胡蝶蘭にその座を奪われ、大幅に出荷量が減ってしまったのが現状です。
ライラック(2月〜5月)
ライラックは四大フローラルノートの一つ。香水原料としてはフランス語名の「リラ」とも呼ばれ、甘く瑞々しいクセのない香りを発します。
国産の品物は4月〜5月ですが、輸入物は2月頃から出回ります。たわわに咲く花が美しいのですが、花もちがあまりよくないので、青山花茂ではご注文に応じて国産品を少し入荷させる程度の取扱いです。
切り花にしてしまうと香りが減ってしまうことにも注意が必要です。
ジャスミン(3月〜4月)
南国を感じさせる特有の甘い香りを放ち、四大フローラルノートの一つとしても愛されてきたジャスミン。
ジャスミンの名がついた植物はとても多いのですが、香水として使用されるのはオオバナソケイ、ジャスミン茶に使用されるのはアラビアジャスミン(茉莉花)、花鉢として流通しているのはハゴロモジャスミン(画像のジャスミン)。
そして、切り花として入荷可能なのは花姿の似たマダガスカルジャスミンなのですが、植物学的にはジャスミンの仲間ではない、というややこしさです。
クチナシ(6月〜7月)
四大芳香花に数えられるクチナシ(ガーデニア)は、育てやすいので植栽として公園などでもよくみられ、初夏にとても甘く力強いジャスミンに似た香りを漂わせます。八重咲きの品種は特に花弁の巻きも美しく、ウェディングブーケなどの花材として使われます。
ただ、白い花が茶色く変色しやすいのと、花が咲く時間も短いのが難点で、切り花として取り扱いのある生花店は少ない花です。
スイレン(6月〜9月)
スイレンの香りは、清楚な甘い香り。拡散性は強くなく、顔を近づけないと感じられないかもしれません。6月から9月頃までの比較的長い時期、水面に浮かぶように花を咲かせます。
ただ、スイレンは普通の生花店にはあまり入荷しなくなった花です。いけばな花材を販売している生花店では取り扱いがありますが、切った後は暑さに弱く、水揚げが難しいことに注意が必要です。
ハス(7月〜8月)
ハスの香りは、形状の似たスイレンと似た甘い香りのものが多いですが、拡散性はより強い印象があり、蓮池の周りにいると香ってきます。
ただ、香りを放つ開花の時間が午前中に限られ、午後には花を閉じてしまうので、タイミングを合わせないと香りません。
花材としては、スイレンと同様、扱う生花店が限られ、水揚げが難しい花です。
ハスについては、以下の記事でも紹介しています。
参照:「蓮(ハス)の花が咲くのはいつ?蓮と睡蓮(スイレン)との違いや豆知識をご紹介」
スズラン(4月〜5月)
スズランはとても爽やかなグリーン系の香りを漂わせる、四大フローラルノートの一つ。香水原料としてはフランス語名の「ミュゲ」という名で呼ばれます。
人気のある花ですが、単価が高い割にボリュームがとても小さいので、アレンジメントや花束で使いづらく、生花店での入荷量は限られる花材です。
また、根や茎など、全体に強い毒性があることでも知られています。(口にしない限りは心配ありません)
ラベンダー(5月〜6月)
ハーブらしいフレッシュな香りと、ほのかな甘い香りをブレンドしたような独特の香りを持つラベンダー。ローズマリーなどと同様、園芸用の鉢物として楽しまれている方も多いのではないでしょうか。
切り花としての出荷量はあまり多くなく、花材としてはむしろドライフラワーとしての流通が多い印象です。
香りのよい花を用いたフラワーギフト
芳香という花の魅力、いかがでしたでしょうか。お客さまの中には、「香りのよい花でアレンジメントを作ってください」といったご注文もいただきます。その美しさだけでなく、香りについても着目すると、花選びや花贈りがもっと楽しくなってきますよね。
さて、香りのよい花のラインナップからおわかりのように、特に春の花には、よい香りを持つ花が多くあります。フリージアやスイートピーなど、香り高い花を使った青山花茂の春のフラワーギフトを、どうぞお選びください。
爽やかな春の香りを感じる、明るい雰囲気の花束
黄色のフリージアや白いスイートピー、クリームイエローのラナンキュラス、オレンジのカーネーションなどの花々をたっぷりと束ね、ボリュームのあるラウンドスタイルに仕上げました。
優しい香りが漂う、春の花々いっぱいのアレンジメント
オレンジのラナンキュラスに、黄色いフリージアや淡い紫のリューココリネ、クリーム色のスイートピーなど、香り豊かな花々を合わせました。
色とりどりの花色が巧みに調和した、フロアスタイルのアレンジメントです。
スイートピーならではの豊かな香りが楽しめる花束
白と淡いピンクのスイートピーだけでお作りした花束です。透明感のある花色の重なりに、春の訪れを感じる美しさ。早春だけの花の美しさを楽しむ幸せを、どうぞお贈りください。
香り高き花、芍薬のアレンジメント
芍薬の販売は4月〜5月の短い季節ですが、香りのよい花といえば芍薬、ということで一部ご紹介します。こちらの品物は、濃いピンクと淡いピンクの芍薬(ピオニー)を引き立てるように、淡い紫のトルコキキョウ、淡いオレンジのカーネーションなどを合わせたアレンジメント。多彩な花色合わせを上品にまとめたデザインです。
芍薬の香りを存分に楽しめる、3種の芍薬の花束
濃いピンク、淡いピンク、白の3種の芍薬(ピオニー)だけでお作りする、ラウンドスタイルの花束です。思わず目を奪われる、重なる花びらとみずみずしい花色の美しさです。(※芍薬の販売は4月~5月です)
目で楽しみ、嗅覚でも楽しめる花の魅力
好きな香りや、興味を持った香りの花は見つかりましたか?美しく香りのよい花は、空間に癒しのひとときをもたらしてくれます。皆さまもどうぞ、お好みの香りの花をアレンジや花束にして、大切な人へのプレゼントやご自宅に飾って楽しんでみてください。
この記事を書いた人
株式会社青山花茂本店 代表取締役社長
北野雅史
1983年生まれ。港区立青南小学校、慶應義塾中等部、慶應義塾高等学校、慶應義塾大学経済学部経済学科卒業。幼少期より「花屋の息子」として花への愛情と知識を育む。2006年〜2014年まで戦略コンサルティングファーム A.T. カーニーに在籍。2014年、青山花茂本店に入社し、2019年より現職 (青山花茂本店 五代目)。
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