新築祝いに花や植物を贈る際に押さえたいポイント。プライベート編とビジネス編をご紹介

自宅の観葉植物

マイホームの新築祝いは、多くの人にとって人生に1回の、本当におめでたい機会。親しい間柄の方はもちろんのこと、大事なお客さまの新築引っ越しのお祝いの品は欠かさずに贈りたいものです。また、法人の拠点や工場の新築祝い・落成祝いも、頻繁にはないお祝いの機会。それぞれのお祝いの品として、花や観葉植物はしばしば選ばれます。
ただ、「新築」「落成」自体がレアケースなため、どのようなものを贈るべきか、いつ贈るべきか、などのご相談を受けることの多いご用途でもあります。

今回は、新築祝いの花贈りの経験を豊富に持つ弊社が、プライベート・ビジネス、それぞれの新築祝いに焦点を当てて、花や植物を贈る際に抑えておきたいポイントについて説明します。

1983年生まれ。港区立青南小学校、慶應義塾中等部、慶應義塾高等学校、慶應義塾大学経済学部経済学科卒業。幼少期より「花屋の息子」として花への愛情と知識を育む。2006年〜2014年まで戦略コンサルティングファーム A.T. カーニーに在籍。2014年、青山花茂本店に入社し、2019年より現職 (青山花茂本店 五代目)。

プライベート編:マイホームの新築祝いに、花や観葉植物を贈る際のポイント

マイホームの新築は、構想から竣工まで長い期間があり、こだわりをもって住居を手に入れた家主にとって、本当に嬉しいイベントです。お祝いの品として食器や家電、日用品などを贈られる方も多いようですが、フラワーギフトや観葉植物も、新築祝いや引っ越し祝いのポピュラーな贈り物として知られています。

以下で贈る際に押さえておきたいポイントをご紹介します。

1.新築祝いを実用性で選ぶなら観葉植物や胡蝶蘭がおすすめ

観葉植物や胡蝶蘭など根のついた鉢は、長く楽しむことができ、インテリアとしても実用的です。観葉植物の中でも水やりの頻度が少なくて済む管理が楽なものを選ぶとよいですが、よほど個性派の樹種を選ばなければ、一般に広く売られている観葉植物なら、週に1〜2回の水やりで管理が可能です。

同じく、胡蝶蘭も週に1〜2回の水やりで、環境がよければ1〜2ヶ月楽しむことができます。

胡蝶蘭水やり

2.長く楽しむものを贈る際は、置き場所も考えよう

観葉植物を贈る際は、まず、置くスペースがありそうか考えます。高さ180cmほどになる10号鉢のサイズだと、横幅もそれなりにあって家の中での存在感も大きくなります。置き場所が不安であれば、5〜8号鉢ほど(高さ80〜150cm)のサイズの観葉植物を選ぶと無難かもしれません。

観葉植物 

また、観葉植物の中でも人気の高いオリーブは、日当たり風通しのある屋外でないと管理のできない植物。ベランダのないお宅にオリーブを送ってしまうと枯れてしまうことになります。観葉植物を選ぶ際には、園芸店や生花店で、ご用途を伝えてから購入するようにしましょう。

オリーブ(大)|青山花茂本店

3.お届け先に何が欲しいのか尋ねるのも良い

胡蝶蘭は1〜2ヶ月で花を終えますが、観葉植物は家主と長く同居することになります。特に観葉植物を贈る際は、お届け先のご趣味にあうか、インテリアに合うかどうかを事前に家主に確認するのも良いでしょう。欲しい観葉植物の種類を指定してくれるかもしれません。

4.生花の贈り物は新築のお宅を華やかに演出

実用性の観点では観葉植物や胡蝶蘭に軍配が上がりますが、個人宅の新築祝い・引っ越し祝いにアレンジメントや花束の贈り物を選ばれる方も多くいらっしゃいます。生花の贈り物は1週間前後の日持ちではありますが、同じご予算でも華やかさを演出できますし、生花の扱いに慣れたお届け先であればなおさら嬉しいギフトになるでしょう。

また、「花は消えもの」と言いますが、消えるからこそ心に残り、消えるからこそ失敗が少ないのがフラワーギフトです。

白いユリとグリーンのアンスリウムの床置きアレンジメント
スタイリッシュな花色使いのヒマワリのアレンジメント<カルロ>

5.新築祝いも季節を考えた贈り物が嬉しい

ご自宅に飾るギフトを選ぶときは、季節性も意識したいところ。観葉植物の状態の維持の難易度が上がる冬場には、同じ鉢物ならポインセチアやシクラメンを選んだり、クリスマスシーズンのテイストのあるアレンジメントや花束を贈るのも良いでしょう。

赤いポインセチアの鉢植え
鮮やかな赤に美しく色づいたポインセチア

6.お届け日は引っ越しから1ヶ月以内に

新築祝いや引っ越し祝いのお届けのタイミングは、引っ越しの翌日から1ヶ月以内が望ましいでしょう。引っ越しの当日は忙しいのでフラワーギフトや観葉植物のお届けは避けたいところですし、あまり遅くなると今さら感が出てしまうのが心配です。

新築または引っ越しに際してお宅にお招きを受けた場合は(ハウスウォーミングパーティー)、その際に持ち運び可能なサイズのフラワーギフトを持参するのも良案です。

カレンダー

7.プライベートの新築祝いのご予算は1万円〜2万円

私たちがお届けのご依頼を受けるフラワーギフトや観葉植物のご予算は、税別・送料別で1万円〜2万円程度がボリュームゾーン。この範囲であれば、サイズが小さすぎる・大きすぎるということもないですし、高額すぎてお届け先が恐縮することもないはずです。

ビジネス編:新社屋落成など、法人の新築祝いに花や観葉植物を選ぶ際のポイント

法人の新築祝いは、社屋・工場・店舗などの建物の新築の場合は「落成式」、クリニックの場合は「内覧会」としてお披露目の場を設ける場合が多く、この場合はたくさんのお祝い花を目にします。ビジネス上の付き合いで相手先の新築や引っ越しを祝う場合は、花や観葉植物を選ばれる方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな花贈りのポイントを以下でご説明します。

1.法人の新築祝いは、スタンド花や胡蝶蘭がポピュラー

プライベートの新築祝いの場合は、実用性のある観葉植物が選ばれる印象が強いですが、ビジネスの場合は、実用的な物よりもフォーマルな「消えもの」を贈るケースが多い実感があります。多いのはスタンド花や胡蝶蘭。特に工場や校舎などの落成式のイベント会場にたくさんのスタンド花が届いているケースを見ますし、病院の新築内覧会にはいつも胡蝶蘭が多く届いています。

スタンド花・アレンジメントは鑑賞できるのは1週間程度、胡蝶蘭も長くて2ヶ月の品物ですが、消えるからこそ良い「消えもの」として選ばれている印象です。

落成式

2.お届け先企業に何が欲しいのか尋ねるのも良い

自分が選ぶ花や観葉植物が相手先に相応しいものかどうか不安な方は、関係性が近ければ、ご注文の前に先様に何が望ましいか尋ねるのが良いかもしれません。中には、祝い花を一切受けない方針を明らかにしている企業もあるので、事前の確認は効果的です。

3.お届け先の飾る場所の広さを確認

「落成式」などの大規模なイベントの場合は問題ありませんが、比較的小さなお店の新築や引っ越しなどで花を贈る場合は、お届け先の広さ、花を置く場所について確認をしておくと品物のサイズを考えやすくなります。私たちも、「小さなスペースかも」と感じた場合は贈り先のホームページなどで確認し、同じご予算でもコンパクトなものをおすすめすることがあります。

4.お届けのタイミングは内覧会や落成式など、柿落としのイベントに

ビジネス関係の新築祝いの場合で、内覧会や落成式などの開業前のイベントがある場合は、その当日や前日に花や観葉植物を贈ることをおすすめします。ただ、情報の入手が遅れて事前イベントを逃した場合は、オープン日の当日やオープン日から1週間以内にお祝いを贈ることができれば問題ないでしょう。

ピンクの胡蝶蘭

5.法人関係の新築祝いのご予算は3万円〜5万円

新築祝いにおける個人と法人の最も大きな差は、ご予算です。

ビジネスの場合、前述の通りどちらかというと胡蝶蘭やスタンド花といった大きな品物を選ばれることが多く、3万円〜5万円(花代)のご予算でお届けすることが多い印象です。ご予算については相手先との関係性にもよりますので、よく検討されてみてください。

6.指定生花店がないか確認

社屋新築や落成式のお知らせが届いた場合、オーダーする生花店の指定がないかを確認しましょう。

青山花茂へも、開店や開業を控えるショップや法人さまから「並べる花のデザインを揃えたい」といったご依頼や、木札のデザインのご相談をいただくことがあり、さまざまなご依頼主のご注文を取りまとめることがあります。ブランドイメージやブランドのコンセプトに沿った花で飾るご予定の店・企業もありますので、生花店の指定の有無や花の手配について、事前に確認しておくと良いでしょう。

赤いスタンド花
カーディーラーの落成式にて。赤で統一されたスタンド花

番外編:花のサブスクで特別感のある新築祝いを

自宅に飾られた花々

番外編としてご紹介したいのは、特にプライベートの新築お祝いで、定期的に切り花をプレゼントする花のサブスクサービスです。春はラナンキュラスやチューリップ、夏は芍薬やひまわり、秋はリンドウやケイトウ、冬はダリアやネリネなど、その時々に旬を迎える季節の花々が新生活を豊かに彩ります。

季節の花を使ったこだわりの花束を定期的にお届けすることは、より特別感のある新築祝いとなるでしょう。

青山花茂がお届けする季節の花の定期便

ポイントを押さえて相手先が喜ぶ新築祝いを贈りましょう

プライベート編とビジネス編で、新築祝いにおすすめの花や植物の選び方をご紹介しました。それぞれのポイントを押さえて、相手先に喜んでもらえる素敵な新築祝いをお選びください。

オンラインショップに掲載されている商品以外にも、お客さまのご希望に合わせた商品を多数ご用意しています。オーダーフォームやお電話より、お気軽にご連絡ください。

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電話:03-3400-0871
FAX:03-3400-8711
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この記事を書いた人

青山花茂本店代表取締役社長北野雅史

株式会社青山花茂本店 代表取締役社長

北野雅史

1983年生まれ。港区立青南小学校、慶應義塾中等部、慶應義塾高等学校、慶應義塾大学経済学部経済学科卒業。幼少期より「花屋の息子」として花への愛情と知識を育む。2006年〜2014年まで戦略コンサルティングファーム A.T. カーニーに在籍。2014年、青山花茂本店に入社し、2019年より現職 (青山花茂本店 五代目)。
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